猫の足跡 『月に寄りそう乙女の作法』 製品版レビュー
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『月に寄りそう乙女の作法』 製品版レビュー

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月に寄りそう乙女の作法
メーカーNavel
原画鈴平ひろ 西又葵 サブ:羽純りお
シナリオ真紀士 王雀孫 東ノ助 森林彬
点数89点





レポート作成よりもやる気に溢れる文章作成なんてレビューぐらい。そんな感じでやっていきましょう!

Navel最新作、『月に寄りそう乙女の作法』通称『つり乙』の製品版レビューとなります。体験版はまた別記事となっていますのでもし気になるのであればレビュー一覧、又は検索欄からどうぞ

あらすじ(過去記事からのコピペ)
主人公、大蔵遊星は日本財界を代表する大蔵家において望まれないまま生を受けた。籠の中の鳥、屋敷の中に閉じ込められ家庭教師や親族によって育てられた幼少期の彼にとっては唯一母だけが救いであり癒しでもあった。
 しかし、ある日を堺に彼は一人になり夢も、希望も失うことになる。だがそこで彼は死を覚悟しながらも生きることへの楽しさを知り、夢を持とうとする。
 そして彼は自分の夢を叶えるために身分を偽りメイドとして屋敷と学園、両方の生活を過ごしていくことになる

といったなんか重苦しいプロローグなのですが蓋を開けてみればまったくの別物。そこには4人のお嬢様とその付き人達が織りなす服飾を夢に歩いて行く様々な人間関係を描いた物語が待っています。
小倉朝日としての大蔵遊星がどんな人間関係を構築していく女装系作品として名作に肩を並べることができたのか?そして百合百合しい展開は?

桜小路を陽が照らす、月と太陽の物語が始まる


それではいつものように下記から

システム面
システムとしての目新しいところは特に無し。個人的不満点としてショートカットが無いこととシーンバックがないこと。前の選択肢へのジャンプ機能と既読シナリオはパート別でスキップできるのでスムーズな進行ができます。パート別の際はパート毎のタイトルも結構面白いのがありますので軽く見ておくと楽しめるかもしれません。
それとテキストウィンドウを消している時は左クリックで表示CGを拡大することができます。立ち絵等にもアップできるので何か気になった時は有効活用してみればいいんじゃないかな。恥じらい顔の時とかに。
音楽鑑賞は全キャラ攻略後に解禁。あとシステムボイスとテキストウィンドウ枠のデザインはルートに入った時点で個別に解禁されていく仕様になっています。
それとディスクレス対応です。起動時に描写関係の設定が毎回でるのが気になりましたのですがまあああいった設定は細かく変えられた方が便利ですからね。とりあえずは自分の環境で動くのに合わせれば十分かと思います。


音楽
収録曲は26曲。ボーカル曲が3曲であとはBGM。今現在その音楽鑑賞を聞きながら作業しているのですがまずはボーカル曲から。
3曲あってオープニングに使われている『DESIRE』、挿入歌『SHINY MOON』、エンディングソング『泣き虫Baby・弱虫Baby』オープニングはムービーでも使われているのでそちらで聞けます。個人的に推したいのは挿入歌の『SHINY MOON』あるキャラルートで使われる曲なのですが朝日とそのキャラを合わせた良い曲です、シーンもかなり盛り上がるところなのでそれも合わさって最高のシーンとなっています。
作詞は全部西又葵氏ですがここらでもセンスありますね。
BGM全般、アップテンポな明るい曲多め。あとピアノが綺麗というか非常に作品にあっています。BGMでは『桜小路を陽が照らす』、『Philia X’mas Collection』あたりが好み。総じて良曲尽くしです。曲のタイトルにも面白いのがありますね。『愛を拒み覇道をゆく天才のテーマ』とかもうそのままですね。

演出・デザイン
演出面はリアクション関係が面白いかな。総じてボケてるシーンが多いってこともあってそこら辺は容赦無い感じですね。しかし今作で心を掴まされたのはプロローグ後半、スタンレーと遊星の別れ際でしょう。
後半にあるショーではあるキャラのシーンは別格、他キャラとは圧倒的な魅せ方をさせているのも演出面でも最高!

デザイン面、各種システムは見やすいデザインで落ち着いています。あとはキャラ個別にも近いのですが服飾のデザイナーが物語の中心ということもあり作品へのデザインはかなりものです。まあつまりショーで使われるデザインですね。ルナとユルシュール両名のドレスはさすがですな


シナリオ・キャラ個別
キャラ個別から。メイン原画は鈴平氏、西又氏両名ということでまずは西又氏担当分から紹介。
色物担当・・・かなぁ。キャラ魅力という点では個人的な主観が入ってしまうのですがそれを除いてみてもいまいち魅力あるキャラではなかったかなと。ヒロインの話です。
設定も弱いと感じました。湊、瑞穂両名に言えることなのですがシナリオ展開もいまいち面白みに欠けるのも原因でしょうか。展開は見えていたものであり前者、湊ルートでは兄からの介入が無かったのもイマイチ。
後者も結局予想通りの波乱と予想通りの落ち。ましてや他ルートでも同じく男性だと受け入れてしまっているのもマイナス点。どうにもここらは付属物感が拭えないです。

話変わって鈴平氏担当の分。ヒロインはルナとユルシュール。まずはユルシュールから。
引き立て役その3って立場は他と変わらず。そういう点では上記2人と言うほど多くは変わらないのですが朝日と重なる点があり2人で立ち向かっていく展開は西又氏組ヒロインとの差でしょうか。こちらは朝日の設定も生かされているところと他ルートでは見られない姿を見ることができたというのも大きいですね。

本題は鈴平氏担当ヒロイン、かつ今作メインヒロインの桜小路ルナルート。物語の中心人物であり小倉朝日にとって一番大切な人物でもある彼女のルートはまさに今作テーマに沿った最高のシナリオでしょう。
まず主従関係というものが非常に良く描かれています。従う者と従われる者、その2人の考えと振る舞いは美しい主従関係そのもの。他ヒロインにうつつを抜かすのとは違いまっすぐとした両者の関係は本当に見ていて大満足。
主であるときのルナと個人のルナ、その差が映えるのもそれぞれの視点での描写が丁寧だからこそ。
そして何よりも、この作品屈指の名シーンはルナルートにおいての朝日の女装バレなのは間違いないでしょう。他キャラが驚き、動揺する中のルナはまさに必見。女装物である以上そのシーンは非常に重要なところでありそのシーンを見事な展開にしたのは演出面と合わせて非常に楽しめるはずです。


また後半のルナルートでのショーも他ヒロイン霞んでしまいレベルの表現となっていますのでこちらもぜひぜひ見てくださいね。

主人公は女装しちゃってまで憧れのデザイナーに近づきたいという一直線系男子。なんだかんだしっかり者だしやる時はやるし仕事はできるし、ちょっと抜けているけどそこが可愛いし女装姿可愛いしという高スペック主人公。ガンダムで例えるとνガンダム。可愛い主人公ですよ、こいつ

あとはサブキャラ全般、盛り上げ上手でした。体験版の時に言ったけど兄貴。兄貴はやってみると悪いやつじゃないしむしろなんだかんだで遊星認めているし今作ツンデレ枠だった。後はスタンレー、ちょっとしか出番ないのにそのちょっとの出番が見事に印象に残っていますね。ショーの〆も遊星との別れと同じBGMにしているのも個人的に良い演出かと。

Hシーンはルナ、ユーシェ、瑞穂が3シーン。湊だけ4シーン。シチュエーションは別に変わったものはないかな。ルナではワンシーンほどあるけど言うほど変わってはいないかな。


総じて
ルナが筋となるストーリー構成のため確かにルナ様ゲーと言うものにはなっていますがそれでいいのではないかと思える程の出来なのは間違いないです。
言ってしまえば他ヒロインルートはユルシュールを除いてみても共通で見られない一面が弱いと感じてしまったのもルナゲー加速の原因、また少しボリューム不足。学園内で世界を見ての考えがあるわりには学園内で収まっているし遊星の過去を使ったシナリオがもっと見たかった。
ですがあくまで今作は主従関係、それと服飾学園が舞台な以上壮大なストーリーにするよりはこういったまとまった空間で人間関係の構築にスポットが当たっている方が面白いのでしょうね。そういった楽しみは今後出るだろうファンディスクに期待させてもらいましょう。

ルナ一辺倒なのが非常に残念。特に西又氏に惹かれた方からみればかなり残念なはず。ルナルートは本当に面白かっただけに他ルートにも力を入れて欲しかったところ。全部があのクオリティなら間違い無く本年でもかなりの高評価だったでしょうに。
しかし、最後の最後には私情を優先させてもらいます。ルナ、いえルナ様ルートは本当にここ最近の作品でもやって本当に心から面白かったと言える完成度です。誰よりも支えようとした遊星、そして遊星に支えられたルナ様、この2人が描く美しい主従関係、そして恋愛模様はいつまでも見ていたい物でした!
そしてスタンレーと衣遠、彼らがいなくてはこの物語は始まりもせずまた完結もしていなかった、彼らもまたこの作品を語るに外せないキャラです。

そんなスタンレーの言葉を借りて、レビューの方終わらせていただきます

『ああ楽しかった!』
[ 2012/11/06 18:12 ] レビュー | TB(0) | CM(0)
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